密閉が必要
生石灰の状態で長期間保存しようとすれば金属器等による密閉を必要とし、そのような器呉を当時求めることは不可能でしょう。
すなわち、ここにいう石灰を消石灰と解さざるを得ないゆえんで、いままでひいた各資料の石灰もすべて消石灰と断じて誤りないのみならず、この状態は遠く江戸時代まで継続する。
私たちの国で生石灰を左官材料として用いるのは石膏プラスターの輸入が始まる大正後半期まで待たなければならず、それまでは消石灰に比し保存や使用法の難しいこの材料をあえて外壁リフォームで使用する必要もありませんでした。
さてこのように性質も製法も知悉された石灰であれば、前述のようにその使用量が白土に比し著増するのは当然でしょう。
そしてそれを可能にしたのは石灰の生産量の増加でしょう。